アドベンチャーバイクF800GSを5年所有してみて・・
今まで様々なバイクを乗ってきて、最終的に行きついたアドベンチャーバイクのインプレをしたいと思います。
今まで横浜から自走し北海道を3周したのと、島根までのロングツーリング、あとはちょくちょく300キロ位のツーリングなどで総走行距離数として2万キロは走行したのでインプレをする材料としては十分だと思います。
BMW F800GSを選んだ理由
今まで、バイクを買っては「コレジャナイ感」を3か月位で感じ始め、悶々として、別のタイプのバイクがすれ違う度に目移りしてしまい、まさに隣の芝生は青く見える状態で、そして大型バイクあるあるの「乗り出すまでメンドクセェ(-。-)y-゜゜゜」が発動し、狂ったように半年置きにバイクを買い替えてました。
さすがにそろそろ落ち着かなければと考え、見た目で選ぶのではなく自分の本来の目的や用途をしっかりと定めてバイクの車種を検討しはじめました。
そこで考えたのが、
- ロングツーリングがしやすい、疲れない
- キャンプツーリングの為の積載性
- 部品が廃番になりにくい
上記を念頭に置いて候補に挙がったのが、BMW F800GSでした。
走行2万キロ後のインプレ
メリット
長距離走行
まず、本来の目的であるロングツーリングについては、さすが人間工学に基づいて設計されているだけあって長距離が他のバイクに比べて断然楽!
なんならシビックよりも楽である。
なんならシビックよりも楽である。
さすがに横浜→青森間を15時間かけて縦断した時は疲れたが、それは想定の範囲。
結構な雨が降ってもカウルのおかげで濡れる場所は胸から少し上と膝くらい。
結構な雨が降ってもカウルのおかげで濡れる場所は胸から少し上と膝くらい。
ということは、風の抵抗も体に受けにくいので疲れにくいのだ。
バイクに乗っていて疲れる原因の一つとして「風の抵抗」は大きなファクターだと思う。
かといって姿勢も前傾しているわけではないので、首肩の疲れもほぼ無く、視界が広くゆっくりと景色を楽しむことも可能である。
積載性
そして積載性は言わずもがなで、パニアケースをつければキャンプ道具、1週間分の着替え、現地調達した食料や酒を満載しても、まだおみあげを入れる余裕まである。
だるまはさすがタンデムシートにくくりつけるしかないが。
機能性
あと、意外にグリップヒータが活躍する。
お盆の時期なんかは、都内を走ると地獄の暑さだけどひたすら東北道を北上しやがて日が暮れてくるとめちゃくちゃく冷え込んでくる。
そんな時にグリップヒーターのスイッチをオンにすると「すんごく暖かいのね~ん、眠いのね~ん」となる。
信頼性
重量はさすがにあるが、峠も意外と楽でヒラヒラと走行できる。
そしてドイツ車ならではの堅牢性で、ブレーキは非常に優秀で安心感がある。
パーツも欧州車なのでメーカーで安定供給されており、日本車より心配しなくていいでしょう。
「の~ん!あちきのバイクのパーツが廃番でもう乗れないの~ん!くお~ん!」って事がない。
先ほどからセリフが気持ち悪いが、メリットの説明をしていて「意外」という言葉が多く使っている事からわかるように乗ってみてわかるメリットが多々ある。
続いてデメリットの部分。
デメリット
足つき
足つきがやはり身長173センチの私でもバレリーナ状態になる。
F800GSだとシート高はカタログ値で850センチだが、大型のアドベンチャーバイクともなると幅も当然マッシブになる。
そして、重量もあるので渋滞でノロノロ走っていて気を抜くとヒヤっとすることがある。
身長が170センチに満たない方は苦労するかもしれない。
本国ドイツの平均身長が185.8センチなので、致し方ないと言えばそれまでだけど。
しかしプリロードを簡単に調整できるので、柔らか目にして荷物を満載にすると両足べったりになるのでなんとかなったりもする。
あとはどうしてもって方は、ローダウンシートなどで対応するしかないですね。
タイヤ
キャンプ場内や林道などの荒れた地面は、標準タイヤだと重量もあるので不安。
対策として、私はMETZELER(メッツラー)のオフ寄りのタイヤを履いてかなり改善しました。
しかし、アドベンチャーバイクのオフタイヤはラインナップが少ないのが不満。
維持費
維持費は、BMWとなるとさすがに高くなる。
部品が国産と違ってアッセンブリー交換なので、ちょっとして故障でも部品代は高額になります。
自分で整備するにしても、エラー表示が出たりで専用の診断機でリセット等が必要なる事もありディーラーに任せた方が安心かもしれない。
所有する車などは、いままでほとんど業者に任せず自分で整備してきた私にとっては、楽しみが半減するポイント。
Amazonで診断機が安く売っているので、今度購入にして使用してみようかな。
でも、そこまで故障はしないので、ここも意外ではあった。
今まで故障した場所は、ガソリンを満タンにすると給油口からガソリンが漏れる不具合くらい。
ディーラーに持っていくと、パッキンが劣化したとの事で交換してもらった。
工賃はパッキン交換だけで2万弱くらいかかった記憶がある。
あと、燃費はツーリング時でリッター22キロくらいは走るので許容範囲ですね。
見た目
スタイリングに関して言えば、好き嫌いがあると思います。
今までSSや隼、ビューエルなどそこそこ所有感を満たすバイクを乗ってきた私としては、最初は懸念していた部分であるけど、実際パニアケースをつけて旅先でバイクを眺めるとなんとも言えない
旅感があり今では非常に満足している。
やっぱり荷物満載のアドベンチャーバイクはかっこいいですね。
しかし、道の駅などで仲間同士で群れているハーレー集団などからはなんとなく「なんだアレ」的な目で見られているような気もする。
実際、ある道の駅で駐車していたらハーレー軍団のひとりに突然悪口を言われた事もあった。
当然みんながみんなそういう人達ではないし、ハーレーに乗っている知り合いもいるので、その悪口を言って頂いた方の性格問題であると思うが。
でも、母数が少ないのでたまに見かけるアドベンチャーバイク乗っている人とは、なんとなく仲間意識が芽生えます。
あとアドベンチャーバイクは見た目がごついので、服装も困りますが、結局はなんやかんやエンデューロスーツが一番似合うんじゃないかといった結論に達し、制服と揶揄されるBMW純正のエンデューロスーツを着てしまってます。
上下で20万円くらいしたと思いますが、ベンチレーションも優れていて、もちろんゴアテックスでプロテクターも安心感があるので満足しています。
結論 アドベンチャーバイクは買いか否か
上記に記載したメリット、デメリットを天秤にかけてみてメリットが上回るのであれば買って損はないと思います。
私は、今まで乗ってきたバイクのなかで一番飽きないのは確かですね。
自分の目的と照らし合わせて、その目的と一致したのであればF800GSはそれ以上に応えてくれるでしょう。
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